然別峡かんの温泉宿泊記|13の源泉11のお風呂がある人気秘湯宿

かんの温泉宿全体 その他の地域

北海道鹿追町の「然別峡かんの温泉」の宿泊記です。13の源泉とそれらをブレンドした11のお風呂があり、一つの温泉宿でありながら多彩な入浴体験ができます。もちろん源泉掛け流しで秘湯で良質のお湯を求める方にお勧めです。

大雪山国立公園の周辺には良質の温泉宿が散在しています。北海道縦断のひとり旅に出た際に宿泊した実体験から、お湯の質、宿の設備、周辺情報をご案内します。

13の源泉11のお風呂

然別峡かんの温泉の最大の魅力が13の源泉と11のお風呂です。すべて自噴の源泉までは30m程度と近く、加水加温等一切ない源泉100%かけ流しの贅沢なお湯の使い方です。

13の源泉の泉質

13の源泉で若干ずつ異なるのですが、pH.7±1のほぼ中性、源泉温度は45℃から60℃と幅がありますが、これらのお湯がブレンドされて浴槽に投入されています。泉質名は「ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩温泉」で浴槽の淵や床に析出物が堆積して模様のようになっています。これも温泉の成分が濃い証拠です。

11のお風呂

宿泊棟、離れ、日帰り温泉用の別棟と別れて配置されています。

かんの温泉温泉棟休憩所

メインのお風呂は男女別で別棟にあります。こちらがロビーで日帰り入浴のお客さんはここで休憩などできます。無料のウォーターサーバーがありありがたい。たくさん飲んでしまいました。

かんの温泉温泉棟お風呂入口

そしてこちらが男女別のお風呂の入り口です。内部の様子については下記公式サイトをご覧ください。
【公式】然別峡かんの温泉サイト:源泉と湯舟

ひとつ一つのお風呂に「ウルカヌアンナーの湯」といったアイヌ語ベースの名前がついています。洞窟を進んでいくような雰囲気で面白い。湯温屋成分が源泉のブレンド度合いで少しずつ違うのでお気に入りのお湯がきっと見つかるでしょう。
一番奥にある「コンカニペ(金の滴)の湯」という一人しか入れない広さの湯舟があるのですが、いつも誰かが入っていて人気がありそう。ずいぶん待ってから入ってみたのですが、ほかに比べるとだいぶぬる湯で要するに長湯がしやすいお風呂だったよう。

宿泊棟にも一つ「イコロ・ボッカの湯」という半露天のお風呂があります。皆さん別棟の温泉に行くようなのであまり人気はなかったような。そこそこ広いし洗い場も備わっているのでこのお風呂だけでも、普通の温泉旅館の要件を満たすほどですから、いかに湯めぐりが楽しめるかということになるのでは。

かんの温泉

こちらが貸切露天風呂「幾稲鳴滝(いねなるたき)の湯」のある離れの建屋。今回はお休みで入っていません。露天風呂があまり多くないので残念でした。

野湯について

宿周辺の然別峡野営場の敷地奥周辺にいくつかの野湯があります。以前NHK BSのテレビで紹介されていたのですが、7/1から利用とのこで諦めました。そもそも案内してくれる人がいないととても無理そうなので、ヒグマなどの生息地ということもあるので、相当の準備が必要です。

建物全般と宿泊した部屋

建物全般は古めですが、きれいに清掃されていて問題ありません。

かんの温泉宿泊棟

こちらが宿泊棟。三階建てで客室は二階と三階になります。

かんの温泉宿泊棟ロビー

フロント近くにあるロビーも落ち着いていていい雰囲気です。この地域に関する本が多数そろっていて、ここで読書をしてそこそこの時間を過ごしました。

かんの温泉宿泊棟古道具

館内には古い道具がいたるところに飾られています。こののこぎりすごいですね。何を伐るためのものなのでしょうか?

かんの温泉部屋ツイン

部屋はシングルルームもあるのですがあいにく満室で標準ルームで予約しました。ツインルームのシングルユースになりますが一人ではやっぱり贅沢。原則洋室のみでファミリールームも完備されているのでひとり旅から家族旅行まで対応できます。冬季も営業していて、二重窓にストーブがあるので部屋が寒いことはなさそう。今度はしばれる季節に来てみてもいいかなと思わされます。

かんの温泉部屋テレビ冷蔵庫

逆側をみるとこちら。机と冷蔵庫とテレビがきれいにまとまっています。なお、テレビは原則BSのみ。地上波も「たまに」入るのだそう。ドコモは圏外でしたが、AUは受信可とのことです。wifiが完備されているので困ることはないです。

山奥の秘湯でありながら手抜きのない夕食・朝食

食事はフロント奥にある「レストラン夕来(ユークル)」でいただきます。

かんの温泉夕食

この日の夕食はこちら。山奥に位置するわけですが品目数も多くいかにも手抜きなしという印象です。左上の麻婆豆腐が美味しかった。あまり温泉旅館の夕食で出る品目ではないですが、意外性もあり特に美味しく感じられました。

かんの温泉朝食

翌朝の朝食も同じところでいただきます。ご覧のとおりで普通の旅館の朝食という印象ですが、この時の旅は素泊まりが多くで栄養バランスの心配なので、一通りバランスがよさそうでありがたいです。

最後の山道は要注意のアクセス

今回は道央札幌近郊のながぬま温泉から南富良野町、狩勝峠経由で行ったので新得町経由で車で行っています。鹿追町市街地から15kmという位置、帯広市内から約一時間かかるので地図上で見てもかなり山深いところまで走らなければなりません。
然別湖方面からわかれる道道1088号線の14kmは要注意。おおむねすれ違いには充分な道幅なのですが、一部離合の厳しい細い道になったり、宿に近い位置にはダートもあります。しかも交通量がそこそこあり、10トントラックとすれ違ったりすることもあったので運転には気を付けたほうがいいです。ここまでかなりのロングドライブで眠くて仕方なかったのですが、この最後の道のりは緊張して眠気が飛びました。
残念ながら送迎などはなく、公共交通機関のみで行くことは現実的ではありません。

まとめ

然別峡かんの温泉を諸元表でまとめます。

温泉宿諸元表
項目 内容 コメント
泉質 源泉によって異なるがpH7±1の低張性中性高温泉で源泉温度は45℃から60℃ クセのないお湯
もちろん源泉掛け流し
お風呂の種類 13の源泉に11のお風呂と多種多彩な温泉 各お風呂で源泉のブレンドや湯温がことなり一つの宿で湯めぐりが楽しめる
今回の料金 14,500円(ツインを一人利用・二食付き) 料理もおいしくて充分リーズナブルです
※2026年6月宿泊時の価格
アクセス 帯広市内から車で約1時間
鹿追の街から15km
送迎はなく公共交通機関では原則無理
道道1083号線は道幅が狭くダートもあり要注意
部屋の特記事項 テレビはBSのみ
シングルから家族向けまで部屋の種類有
携帯電話は圏外ですがwifiが使えます
こんな人におすすめ 山奥の本当の秘湯を楽しみたい方 山道などアクセスを苦にしない方

山深い決してアクセスのよい立地ではないにもかかわらず平日でも満室で日帰り入浴に来ている人も多く人気を博しています。それもやはり多彩な源泉で「いいお湯」があるからではないかと感じさせる宿でした。

※予約サイトへのリンクはこちら
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