二つの宿と六つのお風呂・宮澤賢治も通った定宿の岩手花巻・大沢温泉の紹介

遠景 東北

先日先行してお風呂についての記事を投稿しましたが、大沢温泉の全体的な紹介記事を投稿します。

岩手県花巻市の南花巻温泉郷は豊沢川沿いに一軒宿が点在しています。大沢温泉はその真ん中くらいに位置していて、県道から川の方に降りた位置にあります。

遠景

上の写真は自炊部を高い位置から撮ったものですが、いかにも歴史がありそうでしょう。
坂上田村麻呂が蝦夷との戦いで負った傷をこの温泉で癒やしたとか。これは平安時代の話なので伝説なのですが、南部藩主がここに湯治で訪れて和歌を残しているそう。花巻で育った宮澤賢治も子供の頃から訪れていて、水車を止めるいたずらをして大騒ぎになったとか。
スタジオジブリの鈴木敏夫さんも大沢温泉を「こよなく愛している」そうで、後述するジブリ関連の展示会の企画を発案してくれています。でも「ますます予約が取りづらくなった」とぼやいているそうです。
安くて良質の温泉を楽しめる湯治屋と近代的な温泉ホテルといっていい山水閣の二つがそろっていてどのような人数構成や予算に対応できると言っていいでしょう。

三つの棟

まずは二つの宿と離れを含めた三つの棟について書きます。独立した記事にはなりそうにない菊水館の記述量が多くバランスが悪いですが…

湯治屋(自炊部)

基本泊まるのはこちら。
忘れもしない21世紀最初の年に東北出身の友達に連れてきてもらって、素晴らしい露天風呂と宿全体の趣とコスパにノックアウトされました。
帳場や売店のある本館は築200年江戸時代末期の建物といわれています。宿の方に聞いたのですがはっきりいつとかは記録がないそう。そのほか、新館、中館、上館、ここだけ木造モルタルの若葉荘といくつもの建屋が連結されていて館内は迷路状態です。

館内図

建物は古いわけですが、毎日一生懸命掃除してくれているので清潔です。ただし、外鍵がかからないとか壁が薄くて隣の部屋の音が聞こえるといった点は如何ともしがたくダメな人はダメでしょう。
資産とか減価償却といった概念のない時代の建物なので、料金は格安。何泊しても懐はあまり痛みません。
と、まあ書きたいことはたくさんあるのですが、詳細は別記事を投稿しますのでよろしければご覧頂きたいです。

山水閣(旅館部)

近代和風旅館のと銘打った一般的な温泉宿といっていいでしょうか。基本的な価格帯は一万円台後半なので、同クラスの宿と比較しても満足度はかなり高いはず。楽天トラベルやじゃらんの評価も高いです。
湯治屋と比べてはいけませんがどなたにも安心して勧められます。こちらも追って詳細を投稿予定です。

菊水館(元旅館部/現ギャラリー)

茅葺き屋根の長屋と木造二階建ての建物があります。ここだけ豊沢川の西岸にあり「曲がり橋」を渡っていくことになります。以前は宿泊もできて片手で足りないくらいの回数泊まったことがあります。

菊水館建屋

2013/ 8/14 8:17

北に県道が通っていて車で直接行けたのですが、2018年の豪雨で豊沢川に架かる橋の基盤の法面が崩落して通行止めになり、物資の輸送が困難になったため宿としては休止してしまいました。

菊水館夕食

過去の画像を探してみたら10年前に泊まったときの夕食が出てきました。一泊二食で8000円程度なので豪華ではないですが小食の身にはこのくらいがちょうどよかったです。

菊水館部屋

こちらは息子が幼かったときに一緒に泊まったときの部屋の写真です。茅葺き屋根の建屋の部屋は六畳間が基本でした。これだけみたら普通ですよね。

その後改装して、ギャラリーとなっています。鈴木敏夫さんとの縁でジブリ関係の展示会を2023年から開催していてます。春から雪の降る頃まで長期間の開催ですが、6万人の集客実績があるそう。今年も開催予定でもう4年目になります。

バルーン

それからは入口の前、昔の駐車場のところにハウルの動く城バルーンが鎮座しています。今年もあるのかな?バルーン?

アクセス

東北新幹線新花巻駅、在来線花巻駅からシャトルバスが運行しています。路線バスでも行けますが、本数が少ないので要注意。東北自動車道花巻南ICから20分程度でアクセスも良好です。
真冬は雪道になりますが、花巻はそこまで雪は多くありません。ただし、数年前年末にレンタカーで行った際は一晩で30cmほど積もり、車の雪を処理するのに難儀しました。雪深い温泉宿だと雪を下ろす道具を貸してもらえたりするのですが、そういう想定がないからかも知れません。

周辺観光

一般的には宮澤賢治記念館が誰でも楽しめるところではないでしょうか。キュレーションがよくて賢治の世界観をよく表して展示しています。企画展もいつも面白いので複数回訪れています。宮澤賢治関連ではイーハトーブ館や童話村といった施設も近くにあります。そのほか周辺には花巻市博物館や新渡戸稲造記念館もありますので、好みに応じていくつか訪ねてみるといいでしょう。

宮澤賢治記念館へのリンクはこちら

市内にはマルカンビル大食堂というレトロな展望食堂があります。以前はデパートの食堂だったのですが、デパートの閉店に伴い一時は閉鎖されたものの市民の存続を願う声を受けて復活したのだとか。

マルカンビル大食堂へのリンクはこちら

箸で食べる10段巻ソフトクリームやナポリタンスパゲッティーにトンカツを載せた「ナポリかつ」が看板メニューです。こちらの店舗には実は行ったことがないのですが、同じ会社がいわて花巻空港の食堂を運営しているので数年前に「ナポリかつ」は食べたことがあります。美味しかったのですが、小食のみにはちょっとキツかったかも。

多彩なお風呂で至福の湯めぐりを

多彩なお風呂については先日すでに投稿(上記リンク)しましたが、宿についての詳細な記事を追って投稿予定です。よろしければご覧ください。

コメント