根室と納沙布岬いよいよ東の最果てへ|道東最果てひとり旅【三日目】

納沙布岬モニュメント 北海道

東の最果てひとり旅の三日目土曜日に、いよいよ念願の根室と納沙布岬に訪問しました。本当の最果ての灯台と北方領土関連の資料館にも行くことができて、今回の旅の主目的を果たすことができました。

最初は列車とバスで行くことを考えていたのですが、やはりレンタカーにしておいてよかったです。納沙布岬では時間を気にせず行きたいところに行けましたし、根室駅から遠い資料館を見学することもできました。

霧多布湿原琵琶瀬展望台を経由して根室へ

連泊したホテルルートイン釧路駅前から納沙布岬まで行き、この日の宿の川湯温泉に戻ろうとすると約300km走らねばなりません。休憩やイベントをうまく挟まないと危険です。

霧多布湿原の琵琶瀬展望台は霧でいまひとつの景色

朝は早めの8時ころ出発。最初の目的地は霧多布湿原の琵琶瀬展望台です。30年近く前に初めて訪問した晴れ渡った湿原の絶景は釧路湿原をしのぐほどで感動しました。それで昨年の9月にも来たのですが、霧で湿原は何も見えませんでしたのでリベンジです。といっても、到着から釧路は霧に包まれていて望み薄。それでも根室までの中間地点のいい位置にあるので1時間半ほど車を走らせます。

霧多布湿原琵琶湖展望台

霧は海から流れてくるのか?道路上も薄くなったり濃くなったりでハラハラしながらたどり着いた琵琶瀬展望台の景色はこちら。湿原が一切見えなかった前回よりは多少ましですが、記憶の中にある晴れたときの絶景と比べてしまうとだいぶ残念ではあります。

北海道立北方四島交流センターと釧路市内

さらに一時間ほど車を走らせて根室市内に到達します。行きたいところはいくつかあるのですが、まずは北方四島交流センターへ。北方四島(歯舞群島・色丹島・国後島・択捉島)の歴史や歩み、当時の島民の暮らしの展示があります。

北方四島交流センター展示室

すごいと思ったのはこの個人の住宅の名前まで記された地図。きっちり記録して残されているのですね。住民数が国後島/7,364人、択捉島/3,608人、歯舞群島/5,281人、色丹島/1,038人とのこと。択捉島は大きいのですが、住民数は意外と少ないという印象。おもな産業は漁業でしたから、根室に近いほうが有利だったのでしょうか?

北方四島交流センター展示

納沙布岬にも資料館を見学に行く予定にしていましたが、まずはこちらでいい予習ができました。

根室⇔厚床を鉄道で往復

レンタカーの運転もずっとではしんどいので、ここで趣向を変えて列車に乗ろうと思います。根室本線の釧路以降は「花咲線」と名付けられた景色のいい路線です。時間に余裕はあるので、根室駅から片道一時間ほどのほどよい位置にある厚床まで往復しようと思います。

根室駅

根室駅まではすぐ。駅の近くに車をとめて切符を購入。

花咲線快速はなさき

こちらが乗車した「快速はなさき」。一両目の窓際は太平洋側だけ指定席になっていました。二両目はそれほど混んでいなかったので太平洋側の席でお得に景色を眺めながら汽車旅を楽しみます。ところどころから見える太平洋。遠く台風の影響か波は高く、霧で遠くは見渡せないどんよりとした暗い印象。少しまどろみながらこんな景色をみて列車に揺られるのもまた乙なものです。
小一時間乗車して厚床駅で下車。降りるとき確認したのですが、指定席はほぼ満席でした。存続が危ぶまれる区間だけにこのような企画で少しでも増収になればいいなと思いました。

厚床駅

厚床駅、昔は標津への路線が分岐していた駅ですが趣のあるいい駅です。では45分ほど待ち時間があったのですが、徒歩5分ほどのコンビニに行ってすこしぼんやりしていたらあっという間でした。
帰りは「快速ノサップ」、今度は北向きの窓際に座ったのですが爆睡。その後は夕方まで車の運転なので、これも意図通りです。根室に着いたときにはスッキリしました。

いよいよ東の最果て納沙布岬を訪問

ふたたびレンタカーに戻りいよいよ納沙布岬を目指します。根室駅からは30分ほどでそんなに遠くありません。歯舞でセイコーマートに寄ったのですが、そこは日本最東端のコンビニとのこと。
宗谷岬もそうだったのですが、なんとなく唐突に到着した印象。駐車場に車をとめます。土曜日の昼過ぎで人は多かったですが、駐車場には余裕ありでした。

納沙布岬灯台

まずは本当の東の最果ての灯台に向かいます。歩いて行ったのですが、すぐ近くまで車でいけたよう。

納沙布岬海岸景色

灯台の位置からさらに東の海を眺めます。風はそこそこ吹いていますが気温は20℃以上あるので問題なしです。いい季節に来ることができました。ただし、やはり霧が出ていて秋勇留島や水晶島は見られません。南側から波が打ち寄せてきているようにみえます。

納沙布岬モニュメント

定番のモニュメントで一枚。4つのブロックが北方四島を表し、それをアーチで結ぶことで、北方領土の返還を求める日本国民の強い願いと決意を象徴しているとのこと。何かイベントが予定されているのでしょうか?舞台がセットされていました。

北方館外観

すぐのところにある「北方館・望郷の家」を見学。戦前の生活や歴史の展示はすこしで、二階の展望室がメインでしたが、前述の通り霧がでていて視界不良のため一回りして退館しました。

北方領土資料館外観

続いて、内陸側にあるも一つの資料館「根室市北方領土資料館」を見学。こちらも無料なのですが特に戦前の北方四島での生活の展示が多く、より興味深かったです。

北方領土資料館ソ連の侵攻

印象的だったのはこちらの昭和20年8月15日以降のソ連軍の侵攻について。そのうち8月下旬から9月初めにかけて実際に択捉島や国後島にソ連軍が上陸してきた際の、通信文を交えた展示は緊迫感があり胸を締め付けられます。

納沙布岬最東端ポスト

最後にお土産屋さんを物色。面白かったのがこれ、「日本最東端ポスト」。宗谷岬では自販機からなにからなにまで、日本最北端が氾濫していましたが、納沙布岬ではポストが目立っていました。
見るべきところがたくさんあって、あれこれしている間に小一時間立ってしまいました。やはり時間を気にしないで済むレンタカーにしてよかったです。

根室歴史と自然の資料館により川湯温泉へ

歯舞経由の往路に変えて復路は北側の道を選択。
根室では最後に「根室市歴史と自然の資料館」を訪問。こちらも入館無料で、根室半島全体の自然と歴史を学べます。

根室資料館展示

やはり明治以降の現代の展示が面白い。鉄道が開通して漁業で栄えていった根室の街の歴史は目を見張るものがありました。しかし戦後に北方四島を失った後は衰退の一途か。樺太を失った稚内に比しても街の活気は乏しいような印象を受けました。返還が実現しても限定的になるとは思いますが、またこの街に活気が戻ることを祈るばかりです。

ここからはこの日の宿の川湯温泉まで2時間以上かけて走らねばなりません。かなりしんどいですが、コンビニで休憩をはさみ無事走り抜けました。「快速ノサップ」のなかで熟睡したのがよかったかな。

夕食はあらかじめ調べておいて弟子屈の「くまうし」へ。17時半ころついたのですが、席は半分くらい埋まっていました。

弟子屈くまうし豚丼

豚丼ロース1350円を頂きました。肉は柔らかくてジューシー。味付けも程よく辛くて美味しい。本場帯広にも負けない味だったのでは。料理をしている店主さん一人しかいないワンオペですぐに満席になってしまって心配でしたがそれほど待たされることなくおいしくいただきました。

後はもう20分走ってこの日の宿「ホテルパークウェイ」へ。こちらは別に記事を書いていますので下記リンクからご覧ください。

川湯温泉ホテルパークウェイ宿泊記|低価格で源泉掛け流しの温泉と料理自慢の宿

この日のまとめ

  • 東の最果て納沙布岬はやはり感慨深く資料館も興味深い
  • 戦前の北方四島と根室の街の昔の活気に注目したい
  • 一日中車の運転はしんどいので工夫したのはよかった

300km以上走ってしんどかったですが、何よりも念願の納沙布岬に行けたことで充分満足です。北方四島の歴史や根室の街についてもよく勉強でき、充実した一日でした。

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