続いて八幡平頂上近くにある藤七温泉彩雲荘を紹介します。開放感が素晴らしい名物の露天風呂は足元でプクプク湧き出す源泉かけ流しの唯一無二のお風呂です。
八幡平山頂から先日投稿した松川温泉方面に4km降りた位置にあり、標高は約1400mで東北最高値の温泉とのことです。八幡平アスピーテライン経由で東北自動車道松尾八幡平ICから約一時間でほとんどが山道なのでちょっとしんどいかもしれません。一応バスやふもとの松尾鉱山資料館までの送迎があるのですがあまり現実的ではないかも。
冬の間は道路も通行止めで雪に閉ざされてしまいます。営業は4月末から10月下旬までで、一人でも二万円弱で宿泊できるので位置関係を考えれば決して高くはないと考えます。
諸元表は以下の通りです。
| 温泉宿諸元表 | ||
|---|---|---|
| 項目 | 内容 | コメント |
| 泉質 | 単純硫黄泉(pH3.7) 源泉温度91℃ |
足元湧出の源泉かけ流しで「濃い」です |
| お風呂の種類 | 内湯/野天風呂 宿泊者専用露天風呂 |
野天風呂は混浴で道路から丸見え タオル巻き湯浴み着OK 女性専用の浴槽と女性専用時間帯(19:30~20:30)あり |
| 料金(平日) | 17,300円(一室一人二食つき) | 一度泊まると平日3000円の割引券をもらえる 公式サイトにも平日2000円割引券あり |
| アクセス | 東北自動車道松尾八幡平ICから60分 | 八幡平アスピーテラインで参考まで登るので山道注意 ふもとの松尾鉱山資料館から送迎バスもあり |
| 部屋の特記事項 | 6畳和室 wifiあり・部屋にテレビなし |
雪にやられて全体的に建物はガタピシしています 浴衣・歯ブラシとう一般的なアメニティあり 休憩所にBSのみのテレビあり |
| こんな人におすすめ | 足元湧出源泉かけ流しの「濃い」温泉を求めている人 近代的なホテルでは物足りないという方 ご来光・雲海が見たい人、ただし運次第 |
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お風呂
泉質は単純硫黄泉でpH3.7の酸性ですがピリッとするほどではありません。乳白色のにごり湯でかなり濃い感じです。源泉温度91℃とかなり高く湯守さんも大変だろうと思います。もちろん源泉かけ流しですが、場所によっては加水しているよう。

この案内の通り浴槽はたくさんあります。男女別の内湯を経由して原野に広がるワイルドな露天風呂の数々。日によって湯温が大きく異なるので今日はここはムリみたいなこともあります。基本混浴でタオルや湯浴み着OKなので、女性も結構入っています。
一つの浴槽はよしずで仕切られて女性専用になっています。しかし内湯からタオルを巻いていいとはいえ裸でいかねばならないので、「なんであんなに遠いのー意味わかんなーい」と言ってた女性がいました。

基本お風呂の画像は載せいない方針ですが、なにしろ道路から丸見えということもあるので掃除の時間帯で撮った写真を載せます。なにしろ道路から丸見えなので、裸で歩いていると通りがかった車から女性の「ぎゃー!」という声が…
各浴槽足元からプクプク源泉が湧き出してきていて、場所によってはやけどするほど熱いので要注意です。また底には泥がたまっていて泥パックを楽しんでいる人も多いです。間違いなくいい経験にはなることでしょう。
建物逆側には宿泊者専用の男女別露天風呂があります。上記露天風呂群がえらいこっちゃなので、言及されることが少ないのですが、岩手山そのほかの眺めが素晴らしく、空いているのでかなりお気に入りです。またこのお風呂に入りながらご来光を見ることもできます。これについては後述します。
建物・部屋
建物は築何年なのかはわからないのですが、冬の豪雪でだいぶ痛めつけられていろいろひしゃげている感じ。

雰囲気は温泉宿というよりかは山小屋くらいに思ったほうがいいかも。廊下を歩いていると明らかに傾いていることに気づくでしょう。

ちなみに天気が悪くて霧が出ているとこんな感じで何も見えなくなります。こうなると魅力半減になってしまいます。とはいえ、天気のいい日を狙っていけるほどのアクセスのいいところではないので辛いところ。

部屋は質素な六畳間。布団はすでに敷かれています。最低限のアメニティはありますが、テレビはありません。電気は通っていないので、隣の建屋で発電機がうなりをあげています。漂う硫化水素で電化製品は持たないと思うので諸々最低限です。ドライヤーも洗面所に少しあるだけ。
しかし、びっくりしたのは数年前からwifiが入るようになりました。速度は期待してはいきませんが普通の操作なら充分なほどです。

とある部屋の入口はこんな感じで三角形の隙間が…その奥にふすまもあるので部屋の中は見えないのでご安心を。もちろんこの部屋にもお客さんちゃんと泊めています。

建物一階中央付近にテレビのあるロビーがあります。地上波は入らずBSだけ。野球とか見ている人が多いですね。
絶景について
天候によるわけですが、いろいろな絶景が楽しめます。

まずは何といってもご来光。ロビーに翌朝の時間が掲示されて大体4時台になるわけですが、結構な人々が朝早く起きて見にきています。
最初はお風呂に入りながらご来光を待っていたのですが、写真を撮りたいので二回目以降は隣の駐車場のところで見るようにしています。でも皆さんお風呂で撮ってますけどね…
ただし、何しろ標高が高いので朝4時ともなると時期によってはかなり冷えます。真夏でも少し寒いくらいになるので、オープン直後の5月や、秋の10月などは厚着をして外に出たほうがいいでしょう。写真はあきらめてお風呂からご来光を拝んだほうがいいのかもしれません。
夜晴れていれば満天の星空の下での入浴が楽しめます。標高が高いうえに周りには高い木々がないので、ほぼ360度星を楽しめます。
残念ながら技術がなく写真が撮れていないのですが、結構スマホでもよく写るらしいので、今年はトライしてみようかと考えています。

上述の宿泊者向け露天風呂から見る岩手山方面の見晴らしも素晴らしいです。雲海のなかに、岩手山が浮かんでいるように見えたときは感動しました。
山の上だけあって日によっては風雨が強く、霧で何も見えないとか、雨の中で山笠を頭にのせて入浴なんてこともままありました。
ワイルドな露天風呂が目当てだったので単身赴任で東京に行く前は泊ったことは一度だけだったのですが、天気が良くてご来光がみられて、満天の星空を眺めながらの入浴をして感動してしまい、昨年は二回、一回は連泊で楽しみました。いずれも天気に恵まれてすっかりリピーターです。
食事
朝食夕食ともにバイキング。山の幸メインで夕食にはイワナの塩焼きが一人一尾あります。稲庭うどんやその場で揚げてくれる天ぷらなどもおいしい。

上記画像の「みず」という山菜がすごくおいしくてびっくりしました。フキかな?と思って食べたのですが、シャキシャキとした食感のあとにネバネバかんが追ってくる不思議な味。その意外さとともに、もともと山菜が好きなこともあり驚きにつながりました。また食べたい。山の上の温泉宿と侮ってはいけません。

とあるときの朝食はこんな感じ。なめこおろしと湯豆腐は必須にしています。若くて肉食系の方には物足りないかもしれませんが、個人的にはかなり気に入っています。
まとめ
・「足元湧出」の源泉かけ流しの温泉を開放感あふれる野天風呂でたっぷり堪能
・ご来光や満天の星空、山々の絶景など、条件がそろった時には感動もの
・アクセスは山道で大変ですが、そのぶん「秘湯感」は抜群
・建物は古くて傾いていますが、快適性より「体験」を重視する人には唯一無二
・食事は山の幸中心のバイキングですが、素朴で質素ながら意外な味を楽しめる
建物は古く温泉も破天荒なので人を選ぶかもしれませんが、予約も決してとりやすくはない人気宿です。高級リゾートホテルとは対極をなす、こんな宿いかがでしょうか?


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