北海道縦断ひとり旅の四日目は前日に続いて高倉健さんを偲ぶ旅程です。夕張の「幸福の黄色いハンカチ想い出ひろば」と「幌舞駅」(旧幾寅駅)という名所二つを訪問して、然別峡かんの温泉まで行きます。
念願の夕張訪問
過去何回か北海道の来た時には来ようと思ったのですが、観たいところはみな冬季休業でようやく行くことができました。ながぬま温泉を出発して30分ほどですから近いものです。
少し早く行き過ぎて施設の開業前に着いてしまったので、途中に寄ったJR北海道石勝線鹿ノ谷駅跡。
2019年に廃止されて7年たっていますが、前日の留萌駅跡といい哀愁漂うこの景色。ついつい立ち寄ってしまいます。いまの北海道には廃駅跡がいたるところにあるのですが、これも文明化遺産のひとつでしょう。上手に保存してほしいと思います。
幸福の黄色いハンカチ想い出ひろば
営業時間となる朝9時半を目指していきました。道道から分かれた道は観光スポットにしては狭い道で要注意です。
映画「幸福の黄色いハンカチ」のロケセットを残した観光施設です。炭住(かつての炭鉱住宅)の長屋の奥に、印象的なラストシーンそのまま黄色いハンカチがたくさんはためいています。
長屋の内部には訪問者の「幸福への願い」を書いた黄色い紙が壁一面埋め尽くされています。家族の幸福を願って一枚追加してきました。
映画のシーンを展示したコーナーには武田鉄矢さんの赤いマツダ・ファミリアの実車の展示もあります。
一番乗りと思ったのですが先客がお一方いました。そのあともご夫婦の訪問客が二組立て続けに来訪していて、6月の月曜日というのにやはり人気の施設なのですね。
「幸福の黄色いハンカチ」でみた若かりし武田鉄矢さん、桃井かおりさんの名シーンの数々が脳裏をよぎってしばらく余韻に浸っていました。
夕張市石炭博物館
健さんとは関係ないのですがこちらも念願の施設で夕張の目的地の一つです。「幸福の黄色いハンカチ」で演じていた主人公は夕張の炭鉱労働者だから、あながち関係ないとも言えないかな?
夕張は明治の開山から日本の近代化を支えた炭鉱都市です。こちらの博物館では石炭に関する資料の展示とともに、最大級の模擬坑道があり楽しみにしていました。
こちらは展示の中でも組合の活動に関するもの。事故も多く過酷な職場だけに組合の活動も激しかったそう。いままで、いくつもの炭鉱関連の資料館にはいきましたが、新たに学ぶことも多いです。今回は無煙炭など石炭の分類を理解して、また一つ知識を増やすことができたと思います。
日本唯一の財政再建都市夕張の展示が痛ましい。炭鉱が閉山してから観光都市としてスキー場やテーマパークを作るも財政は悪化の一途で2006年に破綻して財政再建団体の指定を受けました。最盛期に11万人を超えていた人口は今は5000人程度。「最高の住民負担と最低の行政サービス」の市といわれています。
展示室から模擬坑道は一方通行です。しっかり見学してから模擬坑道へ。坑道に入ると寒い(12℃くらい)。厚着しててよかったです。
ジオラマはやっぱり手掘りから始まり現代にいたるストーリーになっていました。深度20m長さ180mの模擬坑道を楽しみ、通して一時間くらい見学して満足です。
出口付近に黒々とした石炭の大露頭があります。この発見が大炭鉱都市夕張の始まりと思うと感慨深いです。
三菱大夕張保存車両
少し足を延ばして旧南大夕張駅跡にある保存車両を見学しに行きました。この路線は国鉄ではなく三菱が建設した私鉄の駅です。
いざ行ってみると、中間の客車がなぜか横転しています。後で調べたのですが、どうも雪の仕業らしい。三笠鉄道村と同様こちらも痛ましい。車両の保存もお金がかかると思いますしどうしたものかと思います。
旧幾寅駅訪問:映画「鉄道員」の幌舞駅
夕張のたっぷり時間を使ったあとは高倉健さんを偲ぶもう一つの訪問地、JR北海道根室本線の旧幾寅駅に向かいます。こちらは映画「鉄道員」のロケ地「幌舞駅」として使われた場所です。
翌日にまわそうかと考えていたのですが、出発が早かった分まだ時間に余裕があり行けそうです。
一時間半ほど走り南富良野町の中心地、旧幾寅駅に到着。google map上でも映画「鉄道員」ロケセットとして登録されています。
ロケーション的に大都市からは遠いからか、増毛駅ほどではなかったですが、混雑というほどではないですが3組~4組の訪問客が間断なく訪れる感じでした。
駅舎の中は映画の資料がたくさん。それにしても「幌舞」とは原作の浅田次郎さんもうまく名付けたものです。いかにも北海道にありそうな地名です。
ホームにでて撮った写真がこちら。前日の留萌、増毛、この日午前中の鹿ノ谷、夕張といくつも廃駅跡で何度も切ない気持ちをあじわうことになりました。
駅前にはロケセットとして使われた列車の展示があります。このディーゼルカーは違和感大。本物の何かを改造したようですが、どこがどうといえるほど知識はないのですが、何か変です。
車内はよく見た感じではあります。ただ、車両の真ん中で切断されているのが痛ましい。
映画「鉄道員」で最も印象的だったのは病気の娘さんを連れて列車が走り出すところの大竹しのぶさんの不安そうな顔とそれを見送ることしかできない高倉健さんのシーンでした。映画のロケ用ということでいろいろありますが、
この名シーンを思い出すことができて、充分に満足しました。
然別峡かんの温泉へ
この日の宿、然別峡かんの温泉70kmほど。すでに200kmは走ったので疲れていますが、頑張らねばなりません。
途中だいぶ眠くなりあやかったのですが、宿に向かう最後の道は細かったりダートだったりで運転が厳しく逆に目が覚めてよかった。何とか無事到着しました。
然別峡かんの温泉宿泊記|13の源泉11のお風呂がある人気秘湯宿
こちらの宿については別に詳細な記事を書いていますので上記リンクからご覧ください。
まとめ
- 「幸福の黄色いハンカチ想い出ひろば」「幌舞駅」で高倉健さんを偲ぶ
- もう列車の来ない廃駅や保存状態の悪い展示車両で寂寥感を味わう
- 念願の夕張市石炭博物館を訪問、模擬坑道と大露頭を見学
この日の移動も300kmちかくありましたが、かねてから行きたい夕張と高倉健さんを偲ぶ聖地二つに行けて充分満足です。

















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